長島千恵さん/乳がんと闘った24歳最後のメッセージ

余命1ケ月の花嫁

長島千恵(乳がんと闘った24歳)

長島千恵さん。
乳がんのため、2007年5月6日、逝去。

TVでは、余命一ヶ月と宣言された長島千恵さんを追った。
乳がんと闘って24歳の若さで他界した長島千恵さんの、
闘病生活に密着した感動のドキュメンタリーを放映。

(以下 TBSイブニング5より)

愛と生命と涙の全記録「余命1ヶ月の花嫁」
~乳がんと闘った24歳最後のメッセージ~
7月18日(水) 夕方6時55分~放送。

2007年5月10日と11日の2日間、
ニュース番組『イブニング5』の特集コーナーで放送された
「24歳の末期がん」。
反響が大きく、その反響に後押しされるように、
今回の特番が実現した。

乳がんのため余命一ヶ月と宣言された長島千恵さんの
最後の一ヶ月を密着取材。
父親、恋人、多くの友人に支えられた千恵さんの
闘病生活を通して命の尊さを
一人でも多くの人に感じてほしい。

長島千恵さん、24歳。今年4月『イブニング5』の
スタッフが彼女に初めて会ったとき、
彼女はすでに末期がんに冒されていた。
しかし長島千恵さんは
「がんと闘う自分の思いを同世代の人たちに伝えたい」と
取材に応じてくれた。

いつも彼女を献身的に看病していたのは、父親・貞士さん。
千恵さんはいつか父親と二人で京都に旅行したいという
夢を語ってくれた。

もう一人、千恵さんをいつも支えていたのは恋人の太郎さん。
太郎さんは病院に泊まりこんで、千恵さんを励まし続けた。
しかし貞士さんも太郎さんも、すでに千恵さんの余命が
一ヶ月しかないことを知っていたのだ。

そんな千恵さんの夢、それは「ウエディングドレスを着ること」。
彼女の望みをかなえるため、友人たちが太郎さんとの
模擬結婚式を計画し、4月5日に実行。
そこで彼女は最高の笑顔を見せた。
しかしがんは千恵さんの身体を静かに蝕んでいた。
模擬結婚式から一ヶ月後の5月6日、千恵さんは天に召されていった。

長島千恵さんの言葉

「明日が来ることは奇跡」

今年五月、若年性乳がんのため二十四歳の若さで亡くなった
長島千恵さん=神奈川県三浦市出身=の“最後の一カ月”を追った
TBS「イブニング5」の特集に約百件の反響が寄せられている。

同局では十八日の「水トク!」(午後6時55分)で、
その後の経過なども加えた“完全版”を
「余命1カ月の花嫁」と題して放送する。

自殺が社会問題化し、命の軽視が指摘される今、
最愛の父と恋人を残して逝った長島千恵さんの

「明日が来ることは奇跡。
それを知っているだけで日常は幸せなことばかり」
とのメッセージが胸に深く迫る。 

長島千恵さんがこの番組に出るきっかけとなったのは、
「もうちょっと早く気づいていればこうならなかった、
と多くの人に伝えたい」との思い。

若年性乳がんと診断されたのは二年前の秋。
胸にしこりを感じながらも「まさか自分が…」との思いから
通院を先延ばしにしていた。

昨夏の乳房除去手術後、千恵さんはシステムエンジニアとして再就職。
今年三月に再発、国立がんセンターに入院した。
肺や骨に転移し、すでに末期。
担当医は三月末、貞士さんと太郎さんに「余命一カ月」と宣告した。

医師の診断結果は知らされていなかったが、
母親の闘病生活(九年前に卵巣がんで逝去)も
目の当たりにした経験から、
自身の病状の深刻さも感じ取っていたらしい千恵さんは、
自分の思いを友人を介して報道部に連絡。

「イブニング5」は四月から亡くなるまで密着取材を続け、
五月十、十一日と二日連続で、十分程度の特集
「24歳の末期がん」として放送。
放送直後から視聴者の反響が殺到した。

(上記 東京新聞より引用)

乳がんチェック

乳がんになりやすい年齢は50代。
乳がんにかかる年代は30代後半から急激に増える。
アメリカでは60代後半から70歳前までにピークを迎える。
今後の日本でも乳がんにかかる60代、
70代での増加が予測される。
そのため、乳がんの検診は40代から受けていくと良い。
最もそれ以前に乳がんに罹患する人もいるので、
「まだ」という前にまず検診を心がけるとよい。

自己検診の時に気をつけてもらいたいたい箇所は
乳房の上部わき側。
乳がんが最も発生しやすい箇所と言われている。
乳がんが発生しやすいのは下部より上部。
最も高いのは上部わき側。
乳頭は7%程度と低いが、分泌物がある場合、
その奥に乳がんがある場合もあるので、医師の診断を受けること。

乳がんは自己検診できるがんの一つ。
自己検診できるがその時期も重要。

閉経前の乳がんの自己検診では
生理後4-5日目くらいが適している。
この時期は最も乳腺が柔らかく、しこりを見つけやすいため。
逆に生理前は乳腺がはっていて、しこりを見つけにくい。
閉経後は毎日決まった日にチェックすると良い。
いつもと違う場合は医師の診断を受けること。

乳がんはその状態によってステージを5分割されている。
ステージ0、1にあたる、しこりが2cm以下で転移がないものは
早期乳がんとよばれ、予後が良好である。
早期の発見は乳がん早期治療のため、重要である。

乳がんというと乳房切除と考えられていたが、
今は乳房温存療法も取り入れられている。
乳房温存療法では、再発させることなく、
乳房を温存させる方法。
乳房温存療法では、乳がんの進行度がステージ0-2、
しこりの大きさが3cm程度の患者にすすめられる。

乳がんは進行が遅いのが特長。
乳がんの治療は手術後の再発・転移を抑制する術後の
治療も大切。
治療法として、化学療法、放射線療法、ホルモン療法などが
あげられる。