長島千恵さん/乳がんと闘った24歳最後のメッセージ

余命1ケ月の花嫁

長島千恵さんの言葉

「明日が来ることは奇跡」

今年五月、若年性乳がんのため二十四歳の若さで亡くなった
長島千恵さん=神奈川県三浦市出身=の“最後の一カ月”を追った
TBS「イブニング5」の特集に約百件の反響が寄せられている。

同局では十八日の「水トク!」(午後6時55分)で、
その後の経過なども加えた“完全版”を
「余命1カ月の花嫁」と題して放送する。

自殺が社会問題化し、命の軽視が指摘される今、
最愛の父と恋人を残して逝った長島千恵さんの

「明日が来ることは奇跡。
それを知っているだけで日常は幸せなことばかり」
とのメッセージが胸に深く迫る。 

長島千恵さんがこの番組に出るきっかけとなったのは、
「もうちょっと早く気づいていればこうならなかった、
と多くの人に伝えたい」との思い。

若年性乳がんと診断されたのは二年前の秋。
胸にしこりを感じながらも「まさか自分が…」との思いから
通院を先延ばしにしていた。

昨夏の乳房除去手術後、千恵さんはシステムエンジニアとして再就職。
今年三月に再発、国立がんセンターに入院した。
肺や骨に転移し、すでに末期。
担当医は三月末、貞士さんと太郎さんに「余命一カ月」と宣告した。

医師の診断結果は知らされていなかったが、
母親の闘病生活(九年前に卵巣がんで逝去)も
目の当たりにした経験から、
自身の病状の深刻さも感じ取っていたらしい千恵さんは、
自分の思いを友人を介して報道部に連絡。

「イブニング5」は四月から亡くなるまで密着取材を続け、
五月十、十一日と二日連続で、十分程度の特集
「24歳の末期がん」として放送。
放送直後から視聴者の反響が殺到した。

(上記 東京新聞より引用)